大学進学がきっかけで15年住んだ北九州市から、生まれ故郷である大分県玖珠町に戻って「学習塾」をするぞと決めた時、塾を経営している諸先輩方からいくつかのアドバイスをもらいました。
- なるべく勉強ができる子を集めた方が経営がしやすい
- 彼らは、背中をちょっと押してあげれば成績は上がる
- その上で月謝は高めに設定すべき
今考えると、田舎町に戻って塾を始める自分のために「経営者として、上手に塾を運営していくためのポイント」を、正直にアドバイスしてくれたのだろうなと思います。
実際に塾講師や家庭教師をしたことがある人はわかると思いますが
- 勉強ができる子は、その習慣や考え方が身についているので、あまり手がかからず成果が上がる
- 逆に勉強が苦手な子は、根本的な部分(習慣や考え方)から取り組む必要があり、何倍も労力がかかる
つまり「勉強をできる子を集めた方が、労力少なく成果も上がり、評判もついてくるので、月謝も高く設定ができる」ということになります。
自分はどんな塾がしたいのか?
また、実際に「塾を経営して儲けよう」と考えたら、そんなに難しいことではないと思います。
広めの教室で一斉事業、宿題や課題を出し、模試やテストで学力をチェック
合格実績や、個別指導などのメリットを広告でPRし、多ければ入塾試験でセレクション
指導マニュアルを揃えて、動画コンテンツを多用し、大学生のアルバイトを雇って運営
平均月謝を3万円に設定して、各学年20人、中学生3学年で60人、月謝合計は180万円
夏季や冬季、受験前には「強化」のための補講を実施で追加月謝
これらを実行すれば、かなり豊かな経営ができます。
(そんなに簡単ではないでしょうが、、)
これらの塾経営が決して悪いわけでなく、情熱と熱意をもって生徒と向かい合う素晴らしい講師の方は多いですし、蓄積されたノウハウで子供達の成績アップに貢献し進路の幅を広げてくれる塾もたくさんあります。
ただ「これは自分がしたいスタイルではない」ということに気づきました。
ではどんなスタイルが自分にとって一番ベストか(自分がやりたいことか)をずっと模索して中で、いつも頭にあったのが
- 塾は「お金を払うのは親、サービスを受けるのは生徒」というズレがある。
- どんなに「受けたい」と思っても、経済的・家族的・地域的な理由で諦めざるを得ない子がいる。
- 勉強が苦手(と思っている)子は、それまでの「出会い」が影響している
- そもそも「学力」は、将来必要な力のほんの一部でしかない
- 一番大事なことは「勉強を通して何を磨くか」という本質的なこと
これらの考えがいつも頭にあり、その中で「塾という事業を成立させる = 利益を上げる」ためにどうすべきか、をいつも考えてきました。
ウェブを使い、自分で学べるプラットフォーム
そんなこんなで自分自身が「まもなく50才」という年齢に差し掛かり、今自分が持っている力を活用して、これら全てを解決し、日本中の中学生に役立てる方法はないかと考えた結果、この「独学中学ゼミ」の制作・運営に辿り着きました。
正直なところ、この「独学中学ゼミ」は自分でも全く未知数です。
果たして使ってくれる人がいるのか?
使ってくれる人の人生の役に立てるのか?
ボランティアでなく事業として成立するか?
自分の頭の中には「思い描いた成功のイメージ」はありますが、その結果(行き先)はやってみないとわかりません。
ただ、20代の時、人生の師匠に学んだこと
志に魂を燃やせば、必ずうまくいく
を信じて、ゼミの運営・情報発信に取り組みます。